栗山町を知ろう

栗山町の現状

開拓の歴史は1888(明治21)年、宮城県角田藩士が鍬をおろしたことに始まり、1890年に「角田村」と名付けれた後、1949年に現在の「栗山町」に改称されました。「栗山」という語源は、アイヌ語の「ヤム・ニ・ウシ」に由来し、「栗の木の繁茂しているところ」に起源しています。

夕張山地と夕張川に挟まれた緩やかな丘陵地帯に位置し、豊富な種類の農産物を育む農業を基幹産業として商業や工業も盛んな田園都市として発展しています。札幌市の中心部から東に約40km、新千歳空港や港湾のある苫小牧市も含めて車で約1時間の道央圏に位置し、国道や鉄道が通る交通の拠点として中心市街地が形成され、道内各所からのアクセスの良さが魅力です。

恵まれた気候や土壌により、農産物の生産のみならず動植物も多く生息し、特に、国蝶に指定されているオオムラサキの国内北東限生息地域であり、まちのシンボルとして豊かな自然環境を守り育てる町民活動や、ふるさと教育として子どもたちに伝える官民一体となった活動につながっています。

最近では、新規就農を目指す研修生や、地域おこし協力隊の受け入れも積極的に行っており、様々な分野における担い手づくりに注力しています。

また、まちの認知度を高めて関係人口や定住人口の増を目指し、若者・子育て世代をメインターゲットとしたプロモーションを展開中で、「くりエイトするまち栗山町」を合言葉に、クリエイターが町内で活躍しながら町民と交流する取り組みなどを行っています。

栗山町の様子

■ まちの基本情報

・面積:203.93平方キロメートル

・総人口:10,885人(2024年1月31日現在)

・年最高気温:35.0°C / 年最低気温:-20.6°C(2022年)

・夏季平均気温:21.4°C / 冬期平均気温:-7.0°C(2022年)

・降雪量:542cm(2021年)


■ アクセス

・車:札幌市・苫小牧市より約60分、新千歳空港より約45分

・高速バス:札幌より約75分(1日9往復)

・JR:札幌より約80分、新千歳空港より約50分(乗り継ぎあり、接続が良い場合の時間)


 

栗山町の課題

東京一極集中を是正し、地方の人口減少に歯止めをかける「地方創生」の取り組みが進む昨今ではありますが、栗山町においても少子高齢化による自然減、進学や就職に伴う人口流出などによる社会減が進み、人口減少加速化の波に抗えない状況が続いています。

特に栗山町内では若年層が求める職種の選択肢が少なく、町外(都市部)に仕事や活躍の場を求める傾向が強まっています。第一次産業から第三次産業それぞれにおいて、人口減少や経営者の高齢化・後継者不足などに伴い事業所数と従業員数も減少傾向にあります。

栗山町に限らず多くの地方では地域社会の担い手が減少し、地域経済が縮小することで、更なる人口減少を加速させる負の連鎖に陥っているほか、まちの機能が低下することで地域の魅力・活力が損なわれ、生活サービスの維持が困難になっています。若年層が減少し高齢層が増加する人口減少は、地域経済や生活基盤に様々な影響を及ぼしますが、本町においても以下のような事態が想定されます。

 
栗山町の課題